プロ探偵 変装術

浮気調査、不倫調査、素行調査、企業調査、不正社員調査、ストーカー調査など、探偵はさまざまな調査で尾行張込みを行います。

尾行張り込みは、依頼人の悩みや問題解決のための証拠収集に欠かせない業務。

そして尾行張込みの成功に必要な条件は二つ。

見失わないこと、「バレないこと」。

そのバレないために必要なのことのひとつが「変装」です。

プロ探偵の変装

プロフェッショナル探偵変装

変装と聞くとハロウィンの仮装や、探偵ドラマや映画にでてくる仰々しい変装を思い浮かべる方もいるかもしれませんね。

さすがに探偵が仮装すると思う人はいないと思います。

しかし長髪カツラに付け髭、つけほくろぐらいの変装はするのではないかと思う方はいるでしょう。

でも、少なくとも弊社探偵はそのようなコテコテな変装はしません。

そんな格好をしたら、対象者はもとより第三者の印象に残るからです。

印象に残ると「あの人さっきあそこにいたな」、「あ、またあの人、よく合うな」、「また会ったひょっとしてついて来てる?」と対象者に怪しまれるでしょう。

最悪問い詰められて、調査が発覚することだってあり得ます。

なので、弊社探偵は基本的にインパクトを抑えた地味な変装をします。

小道具を使って、その場の雰囲気に溶け込む変装して全く印象の違った人物に変身。

例えば眼鏡、帽子、上着などを一つ替えるだけでも装いの色調が変わります。

プロ探偵の変装は、いかに対象者や周囲の第三者に目立たないようにするか、印象に残らないようにするかを追求します。

今回は、KEN探偵事務所が調査の現場で実際に行なっている、探偵の変装について解説します。

変装は探偵の必須事項

探偵は対象者に尾行していること、調査していることを悟られてはいけません。

探偵の任務は密かに対象者のことを探って、クライアントが欲しい情報を本人に代わって収集することにあります。

したがって探偵業務は隠密行動が基本。

シークレットエージェントマンそのものです。

そしてシークレットに情報収集を行うために必要なのが変装術。

変装術は尾行・張込みを滞りなく実施する上で、探偵が絶対に習得しなくてはならないスキルです。

探偵はどんな行動調査でも巧みに変装できなければなりません。

たとえば他の探偵事務所に素行調査を依頼したけれど、対象者に尾行がバレてしまったというお客様から再調査の依頼を受けることがあります。

そのような他社失敗案件の調査対象者は、また探偵に監視されているのではないかと警戒しているのが常。

不倫夫や妻であれば、家や会社を出るとき「また探偵が張り込んでいないか」と注意します。

そして駅や電車の中でも周囲を警戒します。

情報漏えいや一斉退職を企てているような、不正社員や幹部も同じ。

そういう尾行難易度の高いターゲットでも、高度な変装術を習得した探偵であれば調査を成功できます。

変装術をマスターしている探偵は、身なり、体形、見た目の印象を巧みに変えて変身することができるからです。

身なりを変える探偵

身なりを変える変装

弊社探偵は行動調査の現場で、手際良く装いを変えて尾行張込みをします。

そのために、30以上のファッションを準備するのが原則。

こう書くと、「服を30着も用意するの?」「そんなにたくさん服を持って尾行できるの?」、と思う方もいるかもしれませんがそうではありません。

30パターン以上の装いができるようにするという意味です。

行動調査をするとき上着は二着あれば充分。

ただし、リバーシブルの服を含むので3~4通りの変装パターンが可能です。

装いは服だけに限りません。

帽子やメガネ、マフラー、スカーフ、ストールなど小物も活用します。

帽子やメガネは3~4種類程度、マフラーもリバーシブルを用います。

リバーシブルは出来るだけ補色や対照的な色の組み合わせがベスト。

イメージを一新できるからです。

ただし真っ赤や黄色、ショッキングピンクなど明るい色は避けて、えんじや濃い伊黄色、橙色、濃い桃色などを選択。

マスクもつけたり外したりして印象を変えます。

ただし主に着用するのは白いマスク。

黒いマスクもバックに入れていますが、出番が少なくめったに使うことがありません。

それは黒マスクが場所を選ぶからです。

黒マスクは、韓国のアーティストが愛用したことで日本の若者の間で浸透していますが、まだまだ違和感を持つ人も多いと言います。

実際に、私も住宅街で黒マスクをした人に出くわしたときギョッとしました。

なので、弊社探偵は黒マスクを着けた人がいるような場所、渋谷、新宿、秋葉原などで着けるくらいで多用しません。

スカーフやストールも数種揃えます。

これらの組み合わせを変えて行けば、軽く30通りのパターンの変装が実現可能。

「準備をしておけば身なりも数秒で変えられる」、これがプロ探偵の変装術です。

もっとも30通り以上の準備をしても、30回以上変装を替えることはほとんどありません。

しかし、対象者の警戒が強い場合に備えて万全を期します。

体形を変える探偵

体形も変えるプロ探偵の変装

一流の探偵は身なりだけでなく、体形を変える変装術を身に付けています。

高い変装スキルを身に付けている、KEN探偵事務所の探偵は体形を変えることも出来ます。

体形はわざと猫背になったり、逆にボディービルダーやモデルのように背筋を伸ばして胸を張っることで印象を変えられます。

大股で歩いたり、小幅で歩いたりと歩き方やスピードを変えるのも有効。

このテクニックを使えば、対象者の視界に探偵が入ったときも体形のイメージを十分に変えることができます。

もっとダイナミックに体形を変える必要があるときは、踵の高い靴と低い靴を準備して履き替えることも。

そうすれば10cm程度高低差を作ることが出来るし、先述の姿勢の変化も合わせれば15cm~20cm程度見た目の印象が変わります。

横幅のイメージも、着替えをすることで変えられます。

たとえば春夏であれば、ピッタリ目のTシャツの上にゆったり目のオープンシャツを着て脱いだり着たりする。

そうすることで上半身の大きさを変えられます。

秋冬はハーフコートやジャケットの前を止めたり開いたりする。

ぴっちり目のハーフジャケットから、膨らんだダウンジャケットに着替えれば体形の印象を変えられるでしょう。

プロ探偵が変装で注意していること

テレビドラマに出てくる探偵は、つけ髭をつけたり、カツラを被ったり、派手な衣装を着て変装します。

しかし先述したように、現実の尾行では目立つのでそのような変装をすることはないです。

探偵は服装には充分注意を払わなければいけません。

ベージュのトレンチコートハンチング、黒いサングラスといったフィクションの探偵スタイル。

あるいは、ダークのハーフコートに白ワイシャツにネクタイ、濃紺スラックスと言った刑事スタイルも避けます。

できるだけ軽装で目立たない物にし、変装は現場の環境にあわせることが肝心。

弊社探偵は、特別な場合を除いてスーツよりラフな服装の変装を心がけます。

探偵は現場で浮かないよう、張込み場所の環境を下見して変装を決めます。

カジュアルな人々で賑わっていれば、探偵もラフな身なりをします。

探偵は決して周囲の注意を引くような服装をしません。

張込み現場が、結婚式場や有名ホテルの宴会場であればフォーマルを着用。

そういった場所にラフな格好でいれば逆に目立つからです。

何日も連続する行動調査のときは同じ服を二日以上着ません。

ペアの女性探偵とはカップルに見えるよう細工をします。

要するに探偵の変装は周辺環境に溶け込んで目立たないのが前提。

メガネは多用しますが、サングラスは目立ちにくいもの限定で原則黒サングラスは控えます。

ただし、真夏の海水浴場やプールの張込みは違和感がないので黒いサングラスをかけることもあります。

つけボクロや付け髭は逆に目立つので付けません。

探偵の変装小道具

KEN探偵事務所の変装小道具をほんの一部紹介します。

これらの変装小道具の中から調査案件に最適なものを選んで行動調査に臨みます。

・メガネ(ボストン、スクエア、フチなし 銀縁など四種類を用意)

・サングラス(薄い色でタイプの違うものを3つ)

・帽子(3~4種)

・髪を結わくゴムやシュシュ(女性探偵の場合)

・マスク

・ストール(数種)

・ネクタイ(数種)

・マフラー(リバーシブルを2種類)

・ジャンパー、ハーフコート・パーカー等(リバーシブル)

・ジャケット

・靴はラバーソール(天然ゴム・合成ゴム)カジュアル・ビジネスともに足音が響かないから。

・環境合わせた買い物袋やレジ袋(セブンイレブン・ユニクロなど)

・その他

素早く変装を替える探偵

探偵が変装を替えるタイミングは、たいてい尾行中で時間的余裕はありません。

なので、眼鏡をかける、帽子を変えるなど一瞬で印象を変身するひつようがあります。

弊社探偵は移動しながら素早くワンポイントで変装を替え、猫背になったり歩き方を変えるなどして尾行を続けます。

名探偵は俳優

変装は巧みに装いを替えるだけでは充分ではありません。

身なりや印象を変えるだけでなく度胸も必要。

精神力のない探偵は、緊張が表に出てしまい挙動不審になり調査に悪影響を及ぼすでしょう。

そのような事態を防ぐために、探偵自身が良い意味でのマインドコントロールをかけて別人になり切ります。

役に入り込む俳優のように、探偵ではないたまたまそこを歩いている他人になりきるのです。

探偵には俳優のような演技力が求められます。

対象者の視界に入ったあと変装を替える

弊社探偵が、尾行中に変装を替えるタイミングをいくつかご紹介します。

対象者の正面で証拠撮りしたあと

尾行中、探偵は原則対象者の後から行動を監視します。

そして、その行動を小型ビデオカメラで撮影します。

そのとき対象者の後ろ姿ばかりでは証拠価値が下がるため、要所要所で対象者の前に回って隠し撮りします。

特に不倫の証拠撮りをするときは、正面や真横まで近づくことも。

手を繋ぐ、肩を抱く、腰に手を回す、キスをするといった場面は、はっきり顔が識別できる映像の方が証拠価値が高いからです。

対象者の顔が見れる位置に移動すれば、一時的に探偵の姿も対象者の視界に入ります。

そのあと探偵が尾行を続けるときに、同じ格好のままでは気づかれる可能性がゼロではありません。

だから、探偵は要ったん距離を開けたあと素早く変装を替えて別人になります。

その間は、パートナーの探偵が対象者をキープしているので失尾の心配は要りません。

尾行中対象者が振り向いたり、Uターンしたとき

不倫の対象者が、自宅を出て駅に向かう途中に急に後ろを振り向くことがあります。

それはパートナーに不倫を気付かれていないか、後ろからついてこないかと不安に思うからでしょう。

そのとき、後ろにいる探偵の姿は当然対象者の視界に入ります。

また、対象者が同じ場所で何度もUターンして歩き回ることがあります。

道を間違えたり、お店を選んだり、ウィンドウショッピングなど。

そのようなときも対象者の視界に探偵が入ることがあります。

このように対象者がUターンしたり、Uターンを繰り返すシチエーションも変装を替えるタイミングです。

対象者の視界に入ったら、尾行に気づかれる前に対象者の見えない場所で瞬時に変装を替えます。

本物のプロ探偵は、変身トリックを活用し対象者の意識に残ることはありません。

トイレで変装することも

変身トリックは原則動きながら行います。

ただし対象者がレストランやラブホテルに入るなどして、一定時間動かないことがわかっている場合、探偵は交代でコンビニ等のトイレで変装を替えることがあります。

これは、他人に変装してることを気づかれないための策。

もし変装を替えているところを見られたら、探偵と見破られる恐れがあるからです。

東京都内の場合、新宿歌舞伎町や池袋のような繁華街、場所や地域によっては、不逞な輩に誤解を受けてトラブルになる危険もあります。

まとめ

探偵が対象者の視界に入ったというだけで、尾行がバレるわけではありません。

しかし全く身なりを変えずに尾行を続けて、何度も相手の視界に入ればそのうち気付くかもしれません。

同じ人が、駅にもレストランにもホテルにもいるといったように。

それを防ぐため新しい変装が必要になるのです。