探偵所長の日記帳

写真はKEN探偵事務所の所長が、26年書き続けてきた日記帳です。

所長は1994年(平成6年)から日記をつけ始めました。

その日記には、プライベートの出来事や仕事のこと、当時の国内外情勢、事件事故、災害などについても書かれています。

探偵ワークダイアリー

一方、こちらは所長のビジネスダイアリー(1993年~2020年の27年分)。

探偵になる前から、仕事に関する事を記録しており、現在28冊目です。

実はこの日記を書く習慣と、弊社の調査力との間には、深い因果関係があります。

今回は、所長が日記を書き続けることで得た効果と、それによってクライアント様が得られるメリットについてお話しします。

KEN探偵事務所、所長の日記

せっかくですので、まずは所長の日記帳の一部を紹介します。

地下鉄サリン事件

1995年3月20日 月曜日(晴れ)

地下鉄でサリンによる無差別殺人事件が起きた。

日比谷線の霞ヶ関、築地、丸ノ内線の中野坂上などで、有毒ガスがまかれたらしい。

死者が6人、負傷者は3千人も出たそうだ。

俺も事件が起きた頃は、ちょうど東西線に乗っていたので、もし犯人が東西線にまいていたら、危なかったかもしれない。

戦後50年の今年に、このような不気味な事件が起きるというのも・・・いやな予感がする

以下省略

※事件発生当日に書いた日記なので、最終的な犠牲者数が違います。

地下鉄サリン事件:死者13人 負傷者約6300人

また、この日はまだ、オウム真理教が実行犯がであることも報道されていませんでした。

3月22日 水曜日(晴れ)

今日は、春らしい暖かい一日だった。

~省略~

オウム真理教に対する、警察の強制捜査が行われ、何人か逮捕されたようだ。

アメリカ同時多発テロ

2001年9月11日 火曜日

日本時間午後九時50分頃、ニューヨークの貿易センタービルに、旅客機が激突した。

イスラム原理主義テロリストによる犯行だ。

その後、貿易センタービル別棟にも二機目が突入、さらにペンタゴン、ピッツバーグ郊外にも墜落した。

とても信じられないことが起こった。

朝まで、特別番組が編成される。

日本も変わらざるおえない状況だ。

以下省略

長時間の浮気調査

2016年8月14日 月曜日(晴れ)

朝7時すぎに世田谷区の現場に着いて、調査をした。

マル対は〇〇町の会社で、夜7時30分まで働いたあとうぐいす谷で女と合流し、飲んだあと、ホテルへ泊まった。

〇子(女性探偵)がホテルに入る場面を撮影してくれたので、(調査は)成功した。

明日出るところも取ることになったので、ホテルに泊まることになった。

翌日

8月15日火曜日(雨のち晴れ)

すったもんだあったが、ホテルから出てくる場面の撮影に成功した。

昼前に事務所に戻ったらくたくたになった。

小泉純一郎総理が、靖国神社に参拝したニュースをやっていた。

以下省略

東日本大震災

2011年3月11日 金曜日(晴れ)

14時46分、凄まじい地震に襲われた。

3分近く揺れ続け、事務所の書棚の本が1/4崩れ堕ちた。

ブルース・リーの胸像や首振り人形も倒れて、人形はこわれた。

急いで家に戻ったら、妻も子供も無事だった。

押入れの荷物が崩れ落ち、水切りの食器もこわれた。

この地震はM8以上で東北地方を中心に甚大な被害を出している。

津波が町をのみ込む映像を見て、恐怖を覚えた。

100回かけたら母とTELがつながった。

~以下省略~

日記習慣が探偵の調査力の源?

あなたの周りで、日記を書いている人はどれ位いらっしゃるでしょうか?

職種やコミュニティにもよると思いますが、そう多くないと思います。

〇日記を書くのは面倒

〇忙しくて日記なんて書く時間がない

〇書いたとしても続かない

〇日記を書くモチベーションが湧かない

などの理由で、日記を書かない人の方が多いそうです。

一方、近年、日記を書く人が増えているというニュースを聞いたことがあります。

しかし、実際に行われたアンケートでは、日記を書く人の割合は少ないという結果が出ています。

日記を付けている割合は、20代女性で18%、30代女性で26%。男性では20代で12%

KEN探偵事務所の所長の場合、日記の習慣があったブルース・リーと、ある日本人思想家の影響で日記をつけ始めました。

また、ブルース・リーに限らず、歴史上の人物や成功者の多くが、日記をつける習慣を持っています。

日記とは、その日にあったことや感じたことを文章に残すこと。

しかし、日記はそれだけにとどまらず、人生や仕事において様々な効果を出すことをご存知でしょうか?

世界の成功者が、日記を書く理由はその効果があるためとも言われています。

成功者にあやかって、所長が日記を始めたのが1994年。

すでに、26年が経ちましたが、所長もその効果を実感している一人です。

日記の習慣は、探偵業を行う上で非常に役立っています。

弊社の高い調査力。

お客様に調査の透明性を保証する独自システム『完全透明制』。

これらは、所長に日記のルーティーンがあったからこそ生まれたものと言えます。

浮気調査や人探し調査などの探偵業務は、記憶力、客観的分析力、精神力、コンディション調整力などのスキルが求められます。

そして、それらのスキルを身に付ける上において、日記の習慣が大きな効果を出しているのです。

探偵に不可欠な記憶力が倍増

PC、携帯電話、スマホ、タブレット、この数十年間で、手書きをする機会がずいぶん減りました。

しかし、日記帳は手書きで書きます。

この、手書きというアクションは、脳の働きを活発にするのに役立ちます。

文字を書くためには、脳をフル回転させる必要があるからです。

書くネタを考え、その日の記憶を呼び起こし、手の筋肉を使って文字を書く。

そして、書いた文を目で確認するまでの一連の作業は、脳全体を使わないと成立しません。

日記を手書きすることで脳が活性化され、記憶力が良くなるのです。

色んな出来事や感想を書き込むためには、それに関する情報を思い出す必要があります。

日記をつけるということは、最低でも一日一回手書きをするということ。

それは、おのずと記憶を引き出すトレーニングになります。

その結果、記憶力が倍増していき、重要な情報を記憶する力が身に付くのです。

この記憶力は探偵にとって必要不可欠な要素。

記憶力の悪い探偵に現場は務まりませんし、依頼人にとって残念な結果が待っています。

たとえば、浮気調査の張込みの時、弊社探偵は対象者の写真を見ながら張込むことはしません。

そんなことをしていれば、周囲の人間から「マスコミ?」「刑事?」「それとも探偵?」などと、怪しまれる恐れがあるからです。

張込み中は写真を見なくても、対象者が現れた瞬間本人と認識できます。

それは、契約時に依頼人から写真を受け取った時点で、対象者の顔を完全に記憶しているから。

探偵の記憶力で得られるお客様のメリット

記憶力の良い探偵は、依頼人にとってたくさんの付加価値を生みます。

たとえば、対象者が勤務先から離れた駅で、不倫相手と待ち合わせているような場合。

依頼人が、不倫相手の素性を知らないケースでも、その相手が現れた瞬間同僚とわかることがあります。

それは、弊社探偵が張込み中、会社から出て来る大凡の社員の顔を記憶しているからです。

対象者より、先に退出した社員の中に不倫相手がいれば顔を覚えているので、待ち合わせ場所に現れた時点ですぐ同僚とわかるのです。

通常、不倫調査で証拠を撮ったあとは、不倫相手の方を尾行して自宅を突き止めるのが基本。

そして、改めてその自宅から相手を尾行し勤務先を調べるのがパターン。

しかし、弊社探偵の記憶力により、社内不倫の場合そこが省けることが多いのです。

その分、費用や時間を抑えられるため、クライアントのメリットが大きくなります。

記憶力の悪い探偵に、このような付加価値は期待できません。

想像力と発想力も探偵のスキル

日記をつけることで想像力や発想力が発達します。

平凡という言葉があるように、人生は毎日トラブルや特別な出来事が起きるわけではありません。

しかし、日記をルーティーンに持つ人は、大した出来事が無かった日でも何かをひねり出して書くことができます。

その、「何か」をひねり出すためには、想像力・発想力が必要であることは言うまでもありません。

日記を書き続けることで、その想像力・発想力が発達しアイデアを生む力が付いていきます。

そして、次々と溢れ出るアイデアを有効に整理して、文章で表現できるようになるのです。

この、想像力・発想力も探偵に不可欠なスキル。

たとえば、浮気調査などの現場では、対象者が想定外の動きをすることがあります。

また、歌舞伎町などの繁華街での張込みは、厄介な第三者にも注意が必要。

そのような場面に遭遇したとき、探偵は瞬間的にトラブルを回避する対策を考え出せなければなりません。

だから、探偵には想像力、発想力が必要なのです。

文章力、語彙力を鍛える探偵

日記とは、すなわち、脳の中の情報を文章で出力することです。

出力、アウトプットするためには情報を整理しなければなりません。

アウトプットしたい情報を、的確に書くために考えることは、文章力の養成になります。

日記をつけることは、文章力を鍛えるトレーニングと言えます。

そのトレーニングによって、語彙力もついてきます。

結果として、表現力に満ち要領を得た、わかりやすい文章が書けるようになるでしょう。

そのライティングスキルは、調査報告書を書くときに活きてきます。

KEN探偵事務所では、日記で鍛えたライティングスキルで調査報告書を作成。

依頼人はもとより、調停員、判事、弁護士が読んでもわかりやすい、説得力ある報告書を仕上げます。

決定的証拠写真・映像と、わかりやすい文章で書かれたその調査報告書は、離婚調停や裁判で効果を発揮することでしょう。

探偵の客観的分析能力

所長はよく、「済んだことは忘れろ、ただし同じ失敗はするな」と探偵スタッフに言って聞かせます。

これは、けっして反省しないで、前だけ見ろという意味ではありません。

終わったことを、いつまでもクヨクヨして後悔するのよくない。

しかし、しっかり反省をして、二度と同じ失敗をしないようにしなさいということです。

その、反省のために最適なツールが日記。

日記を書く習慣のある人は、反省に基づいた思考や行動ができるようになります。

それは、起きたことや体験したことを、毎日書いて文字にすることで頭に入りやすくなるから。

一つ一つの事柄をしっかり認識できるようになるからです。

結果として、同じ失敗を繰り返さない体質になります。

日記を読めば過去に遡ることができ、いつ何が起きたかを確認できます。

書いた文章を読むことで、その時の事象を客観的に捉えることも可能。

失敗した経過を客観的に見ることが出来れば、その原因や問題点が浮き彫りになり整理できます。

日記を続けることで、物事を客観的に分析するスキルが磨かれるのです。

日記は失敗の反省ばかりではなく、成功パターンの確認にも役立ちます。

日記に、成功した事を記録しておけば、その成果を忘れないでしょう。

所長は、いつもビジネスダイアリーを見返しては、調査に関する成功パターンを見出すようにしています。

結果を出すことが求められる探偵にとって、日記をつけることは依頼案件を成功に導く有効な手段なのです。

ストレスに強い探偵

探偵の現場では、悪運の強い対象者がいます。

調査に気づいているわけではないのに、気まぐれで頻繁にUターンしたり、同じ場所を何週もしたりするような人。

このような対象者に遇ったとき、ストレスを感じて動揺するようでは探偵は務まりません。

また、炎天下や逆に大雨の下で、長時間の張込みをしなければならないこともあります。

そんな時も、ストレスに負けない精神力が、探偵には求められます。

日記は、ストレス解消にも大いに役立ちます。

イライラ、モヤモヤ、トラブル、不安があっても、その気持ちを文字でアウトプットすることで、精神状態を良化できます。

悩みを文字にして、それを読むことでネガティブな感情を客観視。

日記の文章を、客観的に読んで俯瞰することで、思考をポジティブに転換できるのです。

ストレスの解消と不動心を養う最適な道具、それが日記。

26年間日記を書き続けている、KEN探偵事務所の所長もストレスに強い精神力を身に付けています。

自律神経のコントロール

自律神経とは、自分の意思では動かせない脳や心臓などの臓器をコントロールしている神経のこと。

自律神経には交感神経と副交感神経の二つの神経があります。

この二つの神経のバランスが崩れると、不眠症になったり、体調を崩したり、感情のコントロールが出来なくなったりします。

そして、交感神経・副交感神経のバランスを取るのに最適な方法が、就寝前の日記にあると順天堂大学医学部の小林弘幸教授は言います。

小林教授は、『自律神経を整える 小林式3年日記』という本を出しています。

日記帳に手書きで書くと、呼吸が安定し自律神経に非常に良い効果があるそうです。

睡眠前の手書き日記のルーティーンが、心身の健康を呼ぶのです。

自律神経が乱れている探偵に、調査の成功は期待できません。

不眠症で寝不足では、過酷な長時間の現場で任務を全うできないでしょうし、現場で遭遇するさまざまな試練を乗り越えられないでしょう。

それでは、悩みを解決するために対価を支払った、依頼人様を裏切ることになります。

KEN探偵事務所の探偵は、日記の習慣を持つ所長を筆頭に、万全のコンディションで頂いた調査案件に対応しています。

まとめ

KEN探偵事務所の、高い調査力とサービスの源には、所長の日記習慣があることを紹介しました。

これからも、高品質の調査サービスを提供してまいります。