探偵 聞き込み術

探偵の、重要な業務に『聞き込み』があります。

聞き込みが必要な調査は、人探し、家出人探し、結婚調査、身元調査、信用調査など多岐にわたります。

聞込み術は、尾行・張込み術や証拠撮影術と並ぶ、不可欠な探偵スキル。

今回は、聞込みとは何か?を詳しく解説します。

併せて、KEN探偵事務所が普段どうやって、聞込みをしているかについてもお話しします。

聞き込み調査

聞き込み調査とは、対象者の周辺人物に直接会って、対象者に関するさまざまな情報を聞き出す調査のことです。

たくさんの情報が取れれば、調査報告書も有益で内容の詰まったものになり、依頼人様にも満足してもらえます。

ただ、他人から情報を教えて貰うことは言うほど容易ではありません。

探偵が尋ねることについて、みんなが快く答えてくれれば楽です。

しかし、相手から見れば聞込みに来る探偵は、得体のしれない他人。

素性のはっきりしない人間が、とつぜん訪ねて来るのですから不審に思うのが普通です。

素直に心を開いて、話してくれる人の方がめずらしいと思います。

となると、どうすればいいのでしょうか?

聞込みをする探偵の心構え

聞込みの心構え

まず、私たち探偵は、聞き込み相手にたくさん話してもらえる人間になることが重要。

でなければ、知りたい情報を聞き出すことができません。

聞き込み相手は、初めて会う人ばかりです。

相手にとっても、私たち探偵は見ず知らずの人間でしかありません。

そんな、見ず知らずの私たち探偵に対して、どうすれば本音を話してもらえるのでしょうか?

まず、そのための心構えについてお話ししておきしましょう。

聞込み相手に信用を得る!

まず第一に、相手の信用を得ることが必須です。

これは、探偵の聞込みに限ったことではなく、日常生活のコミュニケーションも同じだと思います。

信用できない人間に、情報をくれる人はいません。

逆に信用のある人には、色んな情報が入ってくるものです。

そして、人から信用を得るためには、相手に対して尊敬の念をもって接することが大事。

人は上辺だけでなく、真に自分を尊重してくれると感じた相手に心を開きます。

ましてや全くの赤の他人、しかも身分を隠した探偵が、情報をいただくのですから尚更。

探偵は、聞込み相手に尊敬の念を表し、誠意をもって話すことを忘れない心構えが必要です。

相手に誠意が伝われば、初対面の方でも「教えてあげよう」という気にさせるものです。

話しやすい設定を用意する

探偵は、相手が話しやすい設定を作ることを、心得なければなりません。

探偵の誠意が伝わり、人としての信用を得られたとしても、それだけで相手が心を開くとは限いからです。

たとえば、「自分がしゃべっていいのかな?」と、責任問題について心配する人も多いのも事実。

それを想定して弊社探偵は、あらかじめ聞込み相手が話しやすい設定を用意します。

これはケースバイケースですが例えば以下の設定があります。

〇対象者の親戚・身内の設定

〇対象者の知人の知人という設定

〇対象者の仕事関係者という設定

〇マスコミ関係者を装う

稀ですが、探偵の身分を明かした方が効果的な案件の場合、正直にそう言います。

このように聞きに来た趣旨を誠意をもって伝えます。

役を演じ切る

探偵は、その設定を自然体で演じ切ること、つまり役者になる必要があります。

聞込みを手段とする調査案件は、人探し、結婚調査、信用調査など様々。

探偵は、その各案件に応じて用意した役を演じます。

このとき、ただ表面的に演じるのではなく、設定した役になりきることが大事。

演じることに成功すれば、話にリアリティが出て聞き込み相手に信用されます。

そのため、聞込みは明るく笑顔で行うとはかぎりません。

依頼の内容によっては、悲壮感を漂わせた梨り、困っている気持ちを表すことも。

例えば、家出人探しのように、依頼されたご家族にとって非常に深刻な問題など。

このようなケースでは、「なんでもいいので教えてください」と切羽詰まっている気持ちを表します。

そして、同情されるように話します。

聞込みは、いかにして上手に話を促すか、聞込み相手を探偵のペースに乗せられるかがキー。

それに成功すれば、怪しまれることなく有益情報を教えて貰うことが出来るのです。

そのため、弊社探偵は、演技力と会話能力を磨くことに余念がありません。

聞込み調査の基本テクニック

聞込みテクニック

探偵の聞込み基本テクニックを紹介します。

聞込みする相手が、話しやすい雰囲気を、如何にして作り出すかがポイントになります。

聞込み相手を安心させる

相手に安心感を与えることが大切です。

威圧感のある、態度や様相は脅威感をあたえ、相手の口を閉ざしてしまうでしょう。

ですから、あくまでも腰を低くして丁寧な言葉遣いが基本。

物腰柔らかく語り掛け、相手が身構えることのないよう気をつけます。

当然、服装も真面目な印象を与える格好をします。

昔は、地味なスーツ・ネクタイ・銀縁メガネを小道具にするのが定番でした。

しかし、最近は真面目な格好した詐欺師や、犯罪者が増えたので必ずしも警戒心を無くせるとは限りません。

案件と、聞込み先の特性によっては地味なカジュアルで行くことも有ります。

いずれにしても、見た目で警戒されないよう準備します。

相手が納得するよう、身元(役)を名乗って聞きに来た理由をはっきり伝えます。

そのためには、探偵の役柄設定と調査目的を抜かりなく準備することが肝心。

あと相手を褒めることも大事です。

「ご親切に対応していただきありがとうございます」

「いいお庭ですね」

「きれいなお花ですね」

など、聞込み相手をほめることで会話を弾みやすくなります。

話しやすい話題から入る

最初は世間話などをして、聞込み相手の警戒心が和らぐのを待ちます。

行き成り対象者についての質問をすることはしません。

滑り出しから、聞き込み相手が答えにくい質問をしても、通常は乗って来ないからです。

まずは、かんたんに答えられそうな質問をして行きます。

そして、聞込み相手が饒舌になったときがチャンス。

絶妙のタイミングで、対象者に関する質問に繋なぐことが出来ればベスト。

相手が安心して、対象者の秘密を話せるような雰囲気を作りが大切です。

原則子供の話はタブー

対象者の、子供についての質問は原則しません。

それは、誘拐などの犯罪に関わるのではと、聞込み相手が警戒するかもしれないからです。

聞込み相手がおしゃべりで、対象者の子について話してきた場合も、食いつく素振りを見せずに聞くのが原則。

対象者をぼかすことも

おとりの人間について訊いてから、本命対象者の質問へ移ることもあります。

そうすることで、聞込み相手は質問者(探偵)が、誰のことを調べに来たのか推察できつらくなります。

特定の一人だけのことを話すより、複数人のことを話すほうが心理的負担が減るからです。

聞き上手になる

聞込み相手が饒舌になってくれたら、探偵はその勢いを止めないようにします。

相手の口が軽くなったときが、たくさん情報を得られるチャンス。

そのペースに乗って的確に相槌を打ち、相手が話しやすいムードを作ります。

まちがっても、相手の話の腰を折るようなことをしてはしません。

相手がしゃべり終わる前に、別の質問に移ったりすれば相手もしゃべる気が失せて情報は取れなくなるでしょう。

知ったかぶりをすることも大事

聞込みの際は、カマかけも必要です。

対象者についてまったく何も知らないでは、「何にも知らないでなんで聞きに来たんだろう?」と相手にバカにされます。

また逆に、相手によっては警戒されることもあるでしょう。

それは、不自然であり違和感を与えるからです。

ですので、時として聞込み相手が知っていそうなことを、自分も知っているように振舞うことが大事。

相手が話にくそうにしているときは、他でも情報を聞いてきたようにほのめかします。

そうすることで、聞込み相手は「他の人も喋ったのならいいか」と、安心して話し出すのです。

5w1hの法則を念頭に質問する

人が話をするとき、勝手に省略したり、その人の推測や主観で話すということはありがちです。

古いことでも、つい最近のことのように話すケースもよく見られます。

探偵が、聞込み相手の話を正確に理解するには、つねに5W1Hの法則を忘れないことが重要。

Who(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)を基本に聞き込みします。

相手の特性や性格をすばやく見抜く

相手が、早口でせっかちなのに、探偵がゆっくり話していれば相手は苛立ちます。

そういう相手でであれば、探偵の方もテキパキとした口調に替えた方が良いでしょう。

逆に、おっとりした相手には悠長な感じで話します。

相手のスピードとリズムに合わせて、相槌・質問をすることで多くの情報を聞き出せます。

聞き込む相手の性格を、瞬時に見極めて対応することが大切です。

情報を記録する

聞き込みの際は、重要な証言を聞き逃さないため、ICレコーダーを忍ばせて会話を録音します。

また、録音だけに頼るのではなく頭で情報を記憶し、聞込み相手と別れたとメモをとります。

そのメモを見ながら、次の聞込み相手への質問を練ります。

メモは、一旦現場を離れて目立たない場所で取ります。

聞込みエリアでメモを取っていると、近隣住民に怪しまれる恐れがあるからです。

出来るだけ多くの情報を集める

聞込み先は一軒だけではありません。

より確度の高いインテリジェンス情報を得るため、複数個所当たるのが探偵の常識。

案件によっては、数十カ所におよぶこともあります。

聞込み相手A氏から聞いた情報を、B氏のところで確認し、そのB氏の話を、今度はC氏に確認すると具合に。

そうすることで、情報の正確さを高かめるのです。

まとめ

ここで紹介した内容は、基本中の基本。

KEN探偵事務所ではこれらを進化させ、時代状況の変化に対応できる聞込みテクニックを構築しています。

怪しまれることなく、多くの有益情報を聞き出す。

そして、聞込み相手から対象者へ調査していることが漏れない。

それが、弊社探偵の聞込みスキルです。